褒めても響かないのはなぜ?|中間管理職が知るべき“正しい褒め方”の科学

中間管理職になると、部下への声かけ一つにも悩むことがある。
褒めても反応が薄いと「自分の褒め方が間違っているのでは?」と不安になりやすい。
私自身(MBTIはINFJ)も相手の反応に敏感で、褒め言葉が空回りしているように感じることが少なくなかった。

一方で、祖母が子どもに「頭がいい」「いい子だ」と過剰に褒める姿を見て、
かえってプレッシャーなのではないかと違和感を覚えることもあった。

では、人が本当に成長する「褒め方」とは何なのか。
心理学の研究と自分の経験をもとに整理してみた。


目次

部下が伸びる褒め方は“能力よりも過程”を見る

心理学者キャロル・ドゥエックの「マインドセット理論」によると、褒め方は大きく2種類に分けられる。

  • 能力称賛:「頭がいいね」「才能あるね」
  • 努力称賛:「工夫してたね」「粘り強くやったね」

結論から言えば、部下の成長につながるのは後者の “努力称賛” だ。

能力称賛は一時的には気分を良くするが、
「失敗してはいけない」「期待を裏切れない」という 固定的マインドセット をつくりやすいという。

努力称賛は
「どう工夫したか」「どんな手順で前進したか」
というプロセスに光を当てるため、部下が自分の成長に気づきやすくなる。


「褒めすぎ」は逆効果|心理的圧力が内発的動機を奪う

発達心理学者アルフィー・コーンは、過剰な褒めは
「良い子のときだけ愛される」
と誤解させるリスクがあると述べている。

これは「条件つきの愛(conditional regard)」と呼ばれ、
行動の動機が「褒められたい」に偏り、内発的動機づけが弱まるという。

中間管理職になる前、上司から褒められるためには、怒られないためには、と反対意見を言わずに、淡々と仕事をしていたことを思い出した。

「自己成長」を目指していても、どこか技術的に周りよりも優位に立ちたい、というところが主目的になってい多様な気がする。


褒めすぎは「失敗回避」を生む:研究が示す落とし穴

オランダの心理学者エディ・ブルーマースの研究では、
過度な賞賛が完璧主義や失敗回避行動を強めることが示されている。
自己評価が低い人ほどその影響を受けやすい。

職場では、以下のような行動として現れる。

  • 注意すると極端に落ち込む
  • 人前では褒められたがる
  • 新しい仕事は“失敗しない方”を選ぶ

こうした部下は、
「褒められすぎ+能力称賛で育ってきた可能性」が高い。

だからこそ管理職は、
“結果ではなく過程を見る眼” を持つ必要がある。


褒め方で部下を潰さないための3ステップ

STEP
結果ではなく行動を見る

「できた/できない」ではなく、「どう取り組んだか」を観察する。

STEP
行動の変化・工夫を具体的に拾う

前日(前回)との比較、過程の工夫、小さな挑戦を見逃さない。

STEP
“才能”ではなく“選択した行動”を評価する

「すごい」ではなく、「この工夫が良かった」と言語化する。

この3つを押さえるだけで部下の“成長の方向性”が変わる。


INFJ管理職が陥りやすい「褒めの罠」

INFJ気質の管理職は、特に以下の罠にハマりやすい。

  • 相手の反応を気にしすぎて褒め言葉が慎重になりすぎる
  • 部下の“気持ち”を尊重しすぎて褒めるタイミングを逃す
  • 反応が薄いと「自分の褒め方が悪い」と自責しやすい

だからこそ、褒め言葉を選ぶよりもINFJの特性である深い観察眼を武器にして行動をみることに意識を向けた方がいい。

とにかく過程を観察してあげるということだ。


まとめ:なんとなく褒めるのはもうやめる

今回のポイントは次の通り。

  • 能力称賛は短期的、努力称賛は長期的に効く
  • 過剰な褒めは「条件つきの愛」になりかねない
  • 完璧主義や失敗回避につながる
  • 効果的な褒め方は「具体的な行動」を拾うこと
  • INFJの観察力は褒め方と相性が良い

私自身、自己肯定感は高くない。
だからこそ、今回の内容を整理しながら「まず自分を認める」ことの大切さにも気づかされた。

相手を伸ばす褒め方とは、自分との向き合い方にもつながるテーマなのだと思う。

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