医療現場で中間管理職としてプレイングマネージャーのような立場で働いていた時は、気がつくと明日までに資料を作らなければいけなかったりして焦っていたり、完成度の低い資料となった経験がありました。
現在介護現場で働いていますが、介護現場では、通所リハビリや訪問リハビリなど多岐に渡って業務が任せられているため、業務が煩雑となりやすい毎日を送っています。
焦っていると余計に良い資料になるわけではなく、次は早めにやろうと後悔をしていました。
中間管理職から離れてからAIに触れる機会が増え、chatGPTやGeminiなどで業務が効率的になることを実感していましたが、そんな中で出会ったのが、まじん式Flash (V3)。
Googleスライドを使い、わずか数秒で何十ページものスライドを自動生成してしまう仕組みです。
最初は半信半疑でしたが、実際に触ってみて、「これは現場を変えるかもしれない」と感じました。
この記事では、医療・介護の現場でも再現できるように、私自身が実践して得たまじん式の手順とPowerPointへの応用法をまとめます。
なぜ、まじん式は“現場に向いている”のか
まじん式の最大の特徴は、Google Workspaceの中だけで完結するということ。
外部アプリや特別な環境を導入する必要がなく、セキュリティ制限が厳しい福祉・医療職場でも使いやすいのです。
(実際に使用できるかは確認が必要です)
しかも、開発者の「まじんさん」は非エンジニア。
都内の一般企業に勤める総務職の方が、「社内のスライド作成を効率化したい」という想いから、半年間の試行錯誤でこの仕組みを生み出しました。
限られた環境の中で「何とかできないか」と模索した結果、GAS(Google Apps Script)だけでスライドを描画する方法を見つけたといいます。
この「現場の課題を現場の視点で解決する」姿勢に、私は強く共感しました。
まじん式は、単なるツールではなく、制約の中から生まれた知恵なのです。
【実践編】私が現場で実際に使ってみた「まじん式 Flash (V3)」の手順
実際にまじん式を使ってみると、想像以上にシンプルでした。
以下が、私が業務資料を作る際に行っている基本の流れです。
やり方はまじんさんのnoteから学びました。
ステップ1:Geminiに原稿を渡す
まず、作成したいスライドの原稿(テキスト)をGeminiに貼り付けて送信します。
例:「新人研修で伝えたい5つの視点」など。
Geminiは、対象者・目的・スライド枚数などを自動で推定し、
確認後、スライドデータのみを出力します。
以前のように長いGASコードを扱う必要がなく、30秒程度で完了。
最初の段階で、構成の8割が整います。
ステップ2:専用アプリでデザインを設定
Geminiが出力したスライドデータを、まじん式の専用アプリに貼り付けます。
アプリ内でできる設定は以下の通りです。
- プライマリーカラー:職場カラー(例:グリーン系)を指定
- フォント:Noto Sans JPなどをプルダウンで選択
- 保存先URL:スライドを自動的に格納するGoogleフォルダを指定
さらにV3では、グラデーションや背景画像設定も追加されました。
会社のロゴやテーマカラーを反映させることで、統一感ある資料が一瞬で完成します。
ステップ3:「生成」ボタンを押すだけ
設定を終えたら「プレゼンテーションの生成」をクリック。
1分以内にGoogleスライド上でスライドが完成します。
GASプロジェクトも自動で増えないため、管理の手間もありません。
【応用編】PowerPoint派でも大丈夫。Googleから数クリックで変換可能
介護職の現場では、まだまだPowerPointが主流です。
私自身も最初は「Googleスライドだけだと使いづらいかも」と思っていました。
しかし、まじん式のスライドは簡単にPowerPoint形式に変換できます。
変換手順(3クリック)
- 生成したGoogleスライドを開く
- 「ファイル」→「ダウンロード」→「Microsoft PowerPoint(.pptx)」を選択
- ダウンロードしたファイルを開くと、PowerPointでそのまま編集可能
デザインや配置、フォントもほぼ再現され、
グラデーション設定などもPowerPoint上で問題なく反映されます。
この手順を知ってから、私は
「Googleで爆速生成 → PowerPointで微調整」という流れを定着させました。
現場にある環境を変えずに、業務効率を一気に高めることができます。
実際に使って感じた効果
まじん式を使うようになって、最も変わったのは“時間の質”です。
以前は、構成→デザイン→微調整と順番に手を動かしているうちに、
「あれ、もう会議の時間だ」ということもありました。
いまは、最初の15分でスライド全体が形になり、
残りの時間を「どう伝えるか」に集中できるようになりました。
また、「これGoogleだけで作ったんですよ」と同僚に伝えると、
「え、そんなことできるの?」と興味を持ってもらえる。
現場全体のIT活用を促す良いきっかけにもなっています。
“速さ”の先にある目的
まじん式が教えてくれたのは、速さ=手を抜くことではないということです。
スライドづくりの“型”を自動化することで、
人が考えるべき“中身”に集中できるようになる。
介護の仕事も同じです。
機械に任せる部分を整理するほど、人に向き合う時間が増える。
それが本当の意味での「効率化」だと感じています。

Googleでつくって、PowerPointで仕上げる
まじん式Flash (V3) は、Google環境で完結する手軽さと、
PowerPointへスムーズに移行できる柔軟さを兼ね備えた、
“現場にやさしい資料作成術”です。
- 生成スピード:数十秒
- 変換手順:3クリック
- 編集自由度:従来通り
介護の現場で働く私たちにとって、時間は最も貴重な資源。
まじん式を使えば、「資料に追われる時間」から抜け出し、
考えるための余白を取り戻すことができます。
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