【急変対応に自信がつく!】急性期ケア専門士資格ガイド2025

「急変対応が苦手…」「もっと専門的な知識を身につけて患者さんのために働きたい!」

医療現場で働く中で、このように感じたことはありませんか?

そんなあなたにおすすめしたいのが「急性期ケア専門士」という資格です。

本記事では、急性期ケア専門士とはどのような資格なのか、試験内容、受験方法、合格率、資格取得のメリットなどを詳しく解説します。

目次

急性期ケア専門士とは?

急性期ケア専門士は、一般社団法人日本急性期ケア協会が認定する医療専門資格です。この資格を取得すると、わずかな状態変化から急変の兆候をいち早く察知し、適切なアセスメントと初期対応を実践できるスキルが身につきます。

「命のバトンをなめらかに」をテーマに、病院から地域まで、あらゆる医療現場で活躍できる人材を育成します。

この資格は、病院だけでなく、地域医療に携わる医療スタッフ にとっても、在宅時から基幹病院へスムーズに連携するためのノウハウを習得できるとされています。

急性期ケア専門士を取得するメリット

急性期ケア専門士の資格を取得することには、多くのメリットがあります。

  • 急変対応に自信が持てる
    • 急性期のプロの視点を習得し、突然の急変にも確実な初期対応ができるようになります。
    • 急変前のわずかな状態変化に気づき、疾患・症状別の初期対応を学べるため、急変を未然に防ぐことも期待できます。
    • 急変における一連の流れを学ぶことで、「何が起きるかわからないから怖い」という漠然とした不安から解放され、「これから起きることがある程度予測できる」レベルへとステップアップ できます。
  • 急変に対する苦手意識を克服できる
    • 急性期の専門家から「視点」や「思考」、対応の「コツ」を効率的に学べます。
    • 「体の変化に気付けない」「どのタイミングで病院に連絡すればいいのか」「何を報告すればいいのか」といった不安や苦手意識の解消に繋がります。
  • 地域から病院まで【命のバトン】をつなぐ
    • 地域医療・介護に携わる医師、看護師、リハビリスタッフ、介護スタッフ、ケアマネージャーなどが、在宅でできる最善の方法で急変対応を実践できるノウハウを習得できます。
    • 病院ほど医療器材が整っていない環境でも、病態や今後の変化を予測し、適切な初期対応を行うことで、搬送先病院までスムーズに情報伝達ができるようになります。
  • 資格取得後も継続的な学習ができる
    • オンラインセミナーや動画視聴などを活用して、最新の急性期ケアについて継続的に学べます。
    • 学びのためのコミュニティ「ココリンク」 に参加することで、同じ資格を持つ仲間と交流しながら、最新の知識や技術を習得し続けることができます。
  • 希少性があり転職に有利になる
    • 2023年に始まった新しい資格であるため、まだ資格取得者が少なく、希少価値が高い と言えます。
    • 急性期領域への転職やキャリアアップを目指す上で、強みとなる可能性があります。
  • リーダーシップの強化
    • 急性期の現場で求められる迅速な意思決定と的確な指示、災害時における対応などを学ぶことができ、チーム内でのリーダーシップを発揮する上で有効です。

急性期ケア専門士の試験の中身と受験方法

急性期ケア専門士試験は、以下の分野から幅広く出題されます。

  • 救急医療に関する定義と概念
  • 急変発見時の初期対応
    • 急変とは / 心肺停止の対応(BLS:一次救命処置 / ACLS:二次救命処置) / 在宅・施設での心肺停止の対応 / 急変発見時の初期対応
  • 急性期に求められるリーダーシップ
  • 症状別アセスメント
    • 意識障害 / 呼吸困難 / 胸痛 / 腹痛 / 吐血 / 腰背部痛 / 頭痛 / 失神 / 痙攣 / めまい / 麻痺 / 発熱 など
  • 急性期医療における家族支援
  • 災害時の救急医療
    • 災害医療とは / 災害発生時における急性期ケア / 昨今の災害 / 新型コロナウイルス感染症 / 災害時の心理的ファーストエイド
  • 超高齢化社会における急性期医療
    • 今後の救急医療の展望 / 救急外来・急性期病棟における認知症ケア
  • 小児救急の特徴と課題
  • 救急・集中治療部における終末期ケア
  • 急性期医療の課題と解決に向けて

試験はCBT(Computer Based Testing)方式 で、パソコンを使用して解答します。試験問題数は90問、解答形式は五肢択一式 です。試験範囲は公式テキスト および時事問題 から出題されます。

受験方法

受験を希望する方は、以下の情報を確認しましょう。

受験資格

受験資格として、該当する免許 および実務経験年数 を有している必要があります(実務経験は免許登録日以降、申請書類提出日まで)。

  • 実務経験2年以上
    • 医師、看護師、保健師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士、介護支援専門員、臨床検査技師、救急救命士、放射線技師、介護福祉士
  • 実務経験3年以上
    • 准看護師

実務経験を証明する施設・団体、機関等は【救急救命・急性期ケア専門】である必要はなく、職務内容も【救急救命・急性期ケア】に携わっている限り制限はありません。常勤・非常勤も問われません。

協会ホームページのチャットでの確認も可能です。

試験日程・会場・方法

  • 試験日時:年に数回実施されます。
    • 2025年5月9日(金)~5月25日(日) ※最新の試験日程は必ず公式ホームページでご確認ください。
  • 試験会場:日本全国約260ヶ所のテストセンター
    • 会場は先着順で予約が必要です。
    • 試験当日は身分証明書の持参が必要です。
  • 試験方法:CBT試験(パソコンで問題を選択)

受験料・その他費用

  • 受験料:10,000円
  • 合格後登録料:10,000円(別途送料等)
  • 公式テキスト:5,478円(税込)
  • 試験対策WEB講習会:19,800円(税込)(必須ではありません)
  • 受験必須予想問題集(基礎編・応用編)+対策アプリ:4,763円(税込)
  • ココリンク登録料:月額500円(任意)
  • 認定資格更新費用:5,000円(ココリンク非加入の場合)
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受験の流れ

  1. 受験要項の確認:必ず一般社団法人日本急性期ケア協会の公式ホームページで最新の受験要項を確認してください。
  2. 受験資格の確認:チャットなどを利用して、自身の受験資格を確認します。
  3. 受験申し込み:所定の期間内に公式ホームページからオンラインで申し込みます。
  4. 書類申請:必要な書類を期日までに提出します。
  5. 受験料の支払い:指定された方法で受験料を支払います。
  6. 試験会場の予約:CBT試験の会場と日時を先着順で予約します。
  7. 試験当日:予約した日時にテストセンターで受験します。

合否通知

試験結果は、試験日から約1ヶ月後に通知されます。

急性期ケア専門士の合格率はどれくらいか

急性期ケア専門士認定試験の過去の合格率は以下の通りです。

  • 第1回(2023年): 66.1%
  • 第2回(2024年): 66.6%

これらのデータから、合格率は60%台半ば で推移していることがわかります。しっかりとした対策を行えば、決して難しい試験ではないと言えるでしょう。

私は2023年に受験しましたが、医療現場で働いていたこともプラスに働いてか、すごく難しいとは感じませんでした
普段の業務に加えて、公式テキストを読み込めば合格できると思います。

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急性期ケア専門士の試験対策

学習方法としては以下が挙げられます。

  • 公式テキストの活用
    試験範囲は公式テキストに準拠しているため、まずはテキストをしっかりと読み込みましょう。
  • 試験対策WEB講習会の活用
    イラストや図解で分かりやすく解説されているため、効率的に理解を深めることができます。スマホでスキマ時間を活用できるのもメリットです。
    試験対策WEB講習会
  • 模擬試験で出題傾向を把握する
    模擬試験を活用することで出題傾向を把握でき、有効な試験対策が行えます。
    模擬試験セット
  • 予想問題集と対策アプリを活用する
    2023年9月から販売が開始された予想問題集や対策アプリを活用することで、実践的な対策が可能です。
  • 苦手な分野を重点的に学習する
    あなたの苦手分野はどこですか?私は実際に現場で急変対応をした経験が少なかったので、急変時の流れなどはよく読み込みました。
  • 過去問や類似資格の学習も参考にする
  • 日々の臨床経験と関連付けながら学習する
    管理職をしていた時期に災害時の対応方法について研修がありましたが、急性期ケア専門士でも同じような内容が出てきて振り返ることができたのは大きかったですね。
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合格後のステップ

合格後には、以下の手続きが必要になります。

  1. 合否通知の確認:試験後、約1ヶ月で合否通知が発送されます。
  2. 認定登録手続き:合格通知に同封されている案内に従って、登録手続きを行います。
  3. 登録料の支払い:登録料10,000円(別途送料等)を支払います。
  4. ココリンクへの登録(推奨):継続学習や資格更新のために、学びのコミュニティ「ココリンク」への登録が推奨されます(月額500円)。
  5. 急性期ケア専門士バッジの取得:認定登録後、急性期ケア専門士のバッジが送付されます。
  6. 資格更新:資格は3年ごとに更新が必要です。更新には所定の単位取得と更新料が必要となります(ココリンク会員は原則無料)。

まとめ

急性期ケア専門士は、急変対応に不安を感じている看護師さんや、更なるスキルアップを目指したい医療従事者の方にとって、非常におすすめの資格 です。

資格取得を通して、体系的な知識と実践的なスキル を身につけ、患者さんへのより質の高いケア を提供できるようになるでしょう。

ぜひ、急性期ケア専門士の資格取得にチャレンジして、あなたのキャリアをさらに輝かせてください!

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