頑張っているのに、誰も気づいてくれない。
「ありがとう」の一言が欲しいだけなのに。「見ていてくれる人がいる」と感じたいだけなのに。それがなくて、ふとしんどくなる夜がある。
「承認欲求」というと、少し浅ましい言葉のように感じる人もいるかもしれない。でも承認欲求は人間の基本的な欲求で、持っていることは全く普通のことだ。
「感謝されない」のはなぜ起きるか
職場で感謝されないと感じる理由は、いくつかのパターンがある。
①当たり前にされている——いつも丁寧に仕事をしている人は、それが「当たり前」として見られ、感謝されにくい。
②貢献が見えにくい——縁の下の力持ち的な仕事は、成果が見えにくく評価されにくい。
③感謝を表現しない文化——職場全体として「言わなくてもわかる」という雰囲気がある。
どれも「あなたの価値がない」ということではなく、「環境や文化の問題」であることが多い。
承認の「源泉」を多様化する
「職場からの承認だけ」に依存していると、もらえないとき一気に消耗する。
承認の源泉を多様化することが、精神的な安定につながる。
・患者・利用者からの感謝の言葉
・家族や友人からの「ありがとう」
・自分自身への評価(「今日よく頑張った」と自分に言う)
・SNSや発信への反応
・学びや資格取得からの達成感
職場という「一つの場所」からの承認に全依存せず、いくつかの場所から少しずつ満たされていく構造を作る。
「自分承認」の練習をする
最終的に安定するのは、「自分で自分を認められる」状態だ。
1日の終わりに「今日、自分が頑張ったこと」を1つ書き出す。小さいことでいい。「あの患者さんに丁寧に接した」「難しい対応でもパニックにならなかった」——これを続けると、他者の評価がなくても「今日も自分はやれた」という感覚が少しずつ育つ。
感謝を「先に渡す」という選択
職場で「感謝されない」と感じているなら、自分が先に感謝を伝えることを意識してみることをすすめる。
これは「見返りを期待する」話ではなく、「感謝が循環する文化」を自分から作るという話だ。自分が感謝を伝えると、受け取った人の意識も変わる。じわじわと、職場全体の空気が変わることがある。
感謝されることを待つより、感謝する人になることの方が、長期的には自分の充実感も高くなると私は感じている。
※この記事は個人の経験と見解に基づくものです。