「仕事とプライベートのバランスを大切に」
よく聞く言葉だ。でも、医療介護の現場で働きながら、「バランスが取れている」と感じられる日は正直少ない。
「バランスが取れていない自分は、何か間違っているのか」と悩んでいた時期があった。今日は、その考え方がどう変わったかを書いてみたい。
「バランス=50:50」という誤解
ワーク・ライフ・バランスというと、「仕事5:プライベート5」というイメージを持つ人が多い。でも、現実にそれを毎日維持できる人はほとんどいない。
繁忙期は仕事が8割になることもある。大切なイベントがあれば、一時的にプライベートに振り切ることもある。
「常にバランスが取れている状態」を目指すから、できていないときに自己嫌悪が生まれる。
「長期的なバランス」を目指す
私が考え方を変えたのは「日単位のバランス」を追うのをやめて「月・年単位のバランス」を意識するようにしてからだ。
今週は仕事が多かった。だから来週は少し力を抜く。今月はプライベートが充実していた。だから来月は仕事に集中する。
毎日完璧なバランスは目指さない。でも長い目で見て「どちらかに極端に偏り続けていない」なら、それでいい。
「回復できているか」が本当の指標
ワーク・ライフ・バランスの本質は、「時間の比率」よりも「回復できているかどうか」だと私は思っている。
仕事が多い時期でも、週に一度でも「回復できる時間」があるなら、長期的には持続できる。でも仕事も少ないのに全く回復できていないなら、それはバランスの問題ではなく別の何かがある。
「今週、少しでも回復できたか?」という問いの方が、「バランスは取れているか?」よりも実用的だ。
「大事にしたいもの」を先に決める
バランスを語る前に、「自分にとって何が大事か」を明確にしておくことが先決だ。
家族との時間、自分の健康、学びの時間、趣味——これらの中で「絶対に削りたくないもの」を決めると、それが「バランスの基準」になる。
「バランスを取ろう」という漠然とした目標より、「毎週〇曜日は子どもとの時間を必ず確保する」という具体的な決め事の方が、実生活でははるかに機能する。
完璧なバランスを目指すより、「自分が大事にしたいものを守れているか」を問い続けること。それが、長く働き続けるための私なりの答えだ。
※この記事は個人の経験と見解に基づくものです。