「リーダーシップが大切だ」とよく言われる。研修でも、本でも、上司からも。
でも「リーダーシップって何なのか」が分からなかった時期がある。カリスマ性? 強い意志? 人を動かす話術? 自分にはそういうものがない気がして、「自分はリーダーには向いていないのかもしれない」と思っていた。
ある研修で出会った一言が、その悩みを変えてくれた。
「リーダーシップ=目標に向けてチームを動かす影響力」
その研修での定義はシンプルだった。「リーダーシップとは、目標に向けてチームに影響を与える力だ」。
これを聞いて、「影響を与える」という部分が引っかかった。影響は「カリスマ的な一言」だけで与えられるものではない。
約束を守ることで信頼を示す。問題に向き合う姿勢を見せる。スタッフの話を丁寧に聞く。困ったスタッフに声をかける——これらも全て「影響を与える行動」だ。
リーダーシップは、才能ではなく行動だった。
「リーダーシップのスタイル」は人によって違う
リーダーシップには様々なスタイルがある。強く引っ張るタイプ、穏やかに支えるタイプ、信頼して任せるタイプ、データを示して論理的に動かすタイプ——どれが正解かは状況とチームによって変わる。
「自分はあの管理職のようなリーダーシップがない」と思うことは多い。でも、違うスタイルのリーダーシップが必要な場面もある。「あの人みたいになれない」のは当然で、「自分のスタイルで影響を与える」ことが目標だ。
「今日の小さなリーダーシップ」を積み重ねる
リーダーシップは、大きな決断の場面だけで発揮されるものではない。
朝の挨拶で場の空気を作る。困っているスタッフに声をかける。チームの問題を一緒に考える。自分の失敗を認めて改善する——これらの「小さなリーダーシップ」の積み重ねが、チームの信頼を作る。
「今日、自分はチームに何らかの良い影響を与えられたか」——この問いを毎日持つだけで、管理職としての行動が少しずつ変わっていく。
「完璧なリーダー」を目指さない
完璧なリーダーシップを目指すと、できていないことに目が向きすぎて消耗する。
「昨日より少し良くなること」を目指す。失敗したら振り返る。上手くいったことを明日も続ける。それが「リーダーシップの成長」だ。
リーダーシップは才能ではなく、習慣と経験で育つものだと、今は思っている。
※この記事は個人の経験と見解に基づくものです。