転職活動の中で、「職場見学」の機会をもらえることがある。でも、何を見ればいいかわからなくて、ただついて歩いただけ——という経験はないだろうか。
私はかつてそうだった。見学に行ったのに、表面的なことしか確認できず、入職してから「あれ?」となることがあった。
転職前の職場見学は、数少ない「入る前に職場の実態を知れる機会」だ。今回は、私が実際に意識するようになった7つの観察ポイントをまとめる。
①スタッフの表情と歩き方
言葉では語られない職場の空気は、人の表情と動き方に出る。
笑顔のスタッフが多いか。歩くスピードが極端に速くないか(余裕のなさを表すことがある)。挨拶が自然に出ているか。5分見ているだけで、職場の雰囲気の温度は伝わってくる。
②スタッフ同士のコミュニケーション
スタッフ間の会話がどんな雰囲気かを観察する。
言葉が短く事務的すぎないか。新人らしい人に対して丁寧に接しているか。上下関係が極端に厳しそうではないか。
人間関係の良し悪しは、見学中の数分でもある程度感じ取ることができる。
③環境の整理整頓
職場の整理整頓は、そのままマネジメントの質を表す。
物が散乱していないか。必要なものがすぐ取り出せるよう整理されているか。共有スペースが適切に管理されているか。
雑然とした環境は、業務の属人化や管理のゆるさを示していることがある。
④休憩スペースの様子
休憩室やスタッフの食事スペースがどんな状態かも見逃せない。
スタッフが実際に休憩できているか。私物の扱いや、清潔感はどうか。余裕なく動き続けている雰囲気ではないか。
休憩室が使われていない、または荒れている職場は、労働環境に問題があることが多い。
⑤離職率について率直に聞く
見学案内をしてくれる担当者に、「最近スタッフの定着はどうですか?」と直接聞いてみる。
聞きにくいかもしれないが、これは最も重要な情報のひとつだ。答えを濁す・笑ってごまかす・数字を出してくれないなら、それ自体がひとつの答えだ。
⑥引き継ぎや教育体制の有無
「入職後の研修や引き継ぎはどんな感じですか?」と聞いてみよう。
「マンツーマンで1ヶ月フォローします」という職場と、「とりあえず現場に入ってもらって覚えてもらいます」という職場では、入職後の苦労が大きく違う。
⑦自分が「ここで働くイメージ」を持てるか
最後は感覚の話だ。
一通り見学を終えたとき、「ここで働いている自分」がイメージできるか。漠然と「なんか違う」と感じたら、それを無視しない方がいい。
私は以前、条件が良かったのに「なんか違う」という感覚を無視して入職し、3ヶ月で転職した経験がある。直感は案外、正確だ。
見学は「観察のチャンス」と捉える
職場見学は、「良い印象を与えにいく場」ではなく、「自分が職場を見極める場」でもある。
採用される側だからといって、受け身でいる必要はない。この7つの視点を持って見学に臨めば、入職後の「こんなはずじゃなかった」を大幅に減らすことができるはずだ。
※この記事は個人の経験と見解に基づくものです。職場環境は施設によって異なります。