また気を遣いすぎた——中間管理職が学んだ距離感

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上司にも部下にも気を遣って、気づいたら自分だけ消耗している。そういう人、思ったより多い。私もそうだった。

14年間、医療・介護の現場で中間管理職をやってきて、気を遣うことが「仕事のうち」だと思っていた時期がある。でも今は少し違う考えを持っている。気を遣うのは悪いことじゃない。ただ、遣い方を間違えると消耗するだけで誰も得をしない、と。

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気を遣いすぎる人の共通点

気を遣いすぎてしまう人には、ある共通した思考パターンがある。「相手が不快にならないように」と考えるより先に、「自分が悪く思われないように」という動機が働いている。これは自覚しにくい。

相手のためではなく、自分の評価を守るための気遣い。これは消耗する。なぜなら終わりがないから。人の評価というのはコントロールできない。どれだけ気を遣っても、受け取り方は相手次第だ。

中間管理職が陥りやすい罠

管理職になると、この傾向がさらに強まる。上司からの評価と部下からの評価を、両方維持しようとする。だから常に板挟み状態で、どちらにも完全には本音を言えない。

「上司には部下の不満を言いたくない」「部下には上司の方針を批判したくない」——この二重の配慮が続くと、自分の言葉が少しずつ空洞化していく。何を言っても本音じゃない、みたいな感覚になる。

距離感を変えた3つの考え方

① 全員に好かれようとしない

これを決意するだけで、かなり楽になる。好かれることより、信頼されることを目指す。信頼は行動の一貫性から生まれる。気遣いからは生まれない。

② 本音を言わないことと不快感を与えないことは別

気を遣って黙るのと、相手への配慮として言い方を選ぶのは全然違う。前者は相手のためではなく自分のため。後者は関係を長持ちさせるための技術だ。

③ 「今の自分」の状態を正直に伝えていい

「今日は少し余裕がないです」と言える関係を、意識的に作っていく。完璧な管理職を演じ続けることが、かえって距離を生む。

変化は小さなところから

まず1人、「この人には少し本音を言ってみよう」と思える相手を決める。そこから始めるだけでいい。気を遣いながら疲弊しているなら、それは遣い方の問題かもしれない。

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